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完調品とは?介護施設の給食におすすめの完調品について徹底解説

近年、病院や施設での需要が高まっている完調品をご存じでしょうか。
完調品は、給食業界の人材不足や光熱費の高騰など、さまざまな課題に有効な業務用の食事です。

そこで本記事では、介護施設で完調品を活用するメリットや給食会社を選ぶ際のポイントなどを解説します。
厨房運営にお悩みの方や、完調品の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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完調品とは?

完調品とは「完全調理品」の略称で、材料を調理して料理として完成した状態の冷蔵や冷凍の食品のことです。
スーパーで手に入る缶詰やレトルト商品、病院や施設で使われるチルド品や冷凍食品など、さまざまな種類の商品があります。

近年では、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など多くの介護施設で利用され、高齢者向けに特化した配食サービスも増えています。
完調品は、湯煎や電子レンジなどで解凍して盛り付けるだけで簡単に食事が完成するため、多くの施設で重宝されているのです。

本記事では、主に介護施設にて活用される完調品について解説します。

 

完調品の用途とは?

完調品は、さまざまな場所で利用されています。
ここでは、完調品がどのような用途で活躍しているのかを紹介します。

施設の食事

人材不足や材料費の高騰などが深刻化している病院や介護施設では、完調品を導入することで課題対策に有効となります。
さらに、高齢者の食事に特化した配食サービスは、きざみ食やミキサー食などさまざまな形態の介護食やアレルギー食があり、入居者に合わせた食事の提供が可能です。

また、調理の手軽さだけでなく、調理場の清掃時間や光熱費の削減も期待でき、完調品を導入することによるメリットは多くあります。
厨房の人材不足により介護職員が調理を行っている施設では、食事を完調品に切り替えることで、業務の負担を軽減できたというケースもあります。

【関連記事】きざみ食とは?メリットやデメリットと作り方のポイントを解説

非常用備蓄食材

完調品は、災害時や非常時の備蓄食材としても活躍します。
一般的な食品と比べると保存期間が長い完調品は、非常時を想定した備蓄食材に最適です。

介護施設で備蓄食材を準備する際は、入居者の嚥下状態や健康状態に合わせた食材を準備することが大切です。
また、栄養バランスへの配慮や簡単に調理できることだけでなく、味がよい食材を備蓄しておくことで、災害時の安心感や不安の軽減にもつながります。

【関連記事】介護施設が災害時に備えて備蓄しておきたい非常食の種類と重要性

 

完調品を活用するメリット

介護施設で完調品を導入することで、業務の負担軽減や光熱費の削減のほかにも、たくさんのメリットがあります。
ここでは、完調品を活用する具体的なメリットを解説します。

メリット①安全で安定した食事の提供

施設職員が施設の厨房内で調理を行う「自前調理」の場合は、調理する職員により味が変わり、毎日の食事の味にばらつきが出てしまうケースがあります。
一方で、配食サービスによる完調品は、均一化された製造工程のため味にばらつきがでることがなく、安定した美味しさの食事の提供が可能です。

完調品は温めるだけなので、資格や調理経験がない方でも提供でき、対応者により味が変わることもありません。

 

センターミールでは「自分の親に食べさせたい食事」をコンセプトに、出汁にこだわった美味しい食事を提供しています。
【参照ページ】施設向け調理済み食材センターミールの美味しい食事を作るための取り組み

メリット②調理と準備時間の短縮

完調品の最大のメリットは、調理時間はもちろん、食材の仕入れや調理スタッフを確保するなどの準備時間も短縮することができる点です。
たとえば、30~50食の食事を1人で準備する場合は、完調品を活用すれば1時間ほどで用意することが可能です。

また、配食サービスで提供している食事は栄養バランスに配慮されているため、施設の栄養士や管理栄養士が献立を作成する必要もありません。
介護職員が調理を行っているケースでは、食事にかかる時間を大幅に短縮することで、その時間を別の業務に充てることが可能です。

メリット③経費の削減

自前調理では、食材費や光熱費の高騰や、最低賃金アップによる人件費の増加など、コスト圧迫による課題が問題視されています。
その課題の解決に有効なのが、完調品です。

食材費は、季節や天候などによる価格変動に左右され、費用が安定しません。
また、調理経験が豊富な専門スタッフや、調理に必要な大人数の人材を雇用するには、人件費の負担が大きくなります。

完調品であれば、1食当たりの費用がある程度決まっているので食材費が安定し、必要な食数を発注できるので、食材ロスを抑えることができます
準備も簡単なため、プロの調理師や大人数の人材を雇用する必要もありません。

【関連記事】特養の食事とは?4つの食事形態と食事内容とかかる費用を解説

メリット④設備投資が不要

完調品は、電子レンジや湯煎で簡単に温められるので、食材を温める設備と盛り付けるスペース、食材をストックする冷蔵庫や冷凍庫があれば、他の設備は必要ありません
厨房の設備のメンテナンスにかかる費用や修繕費、新規購入費などの経費の削減をできることも、完調品の大きなメリットです。

また、必要設備が少ないことに加え、調理にかかる電気代や水道代の削減もできる点も、完調品のメリットといえます。

メリット⑤衛生面の担保

食事を提供するにあたって、衛生面の安全は最も重要な課題の一つです。
多くの給食業者では、HACCPに基づいた調理システムを採用しており、食品の安全と品質を確保しています。

 

HACCPとは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。
【引用】厚生労働省 HACCP(ハサップ)とは?

 

自前調理では、人材が安定しない状況で調理を行うことで、洗浄や加熱不足などの衛生管理の質が低下し、食中毒が起きる危険性が高まります。
食品の衛生管理は入居者の健康管理に大きく影響するため、介護施設の大きな課題となります。

給食業者で提供される完調品であれば、衛生管理を徹底しているため、安心できる食事を提供できます。

 

センターミールでは、一貫した管理システムの導入や安心できる素材の利用で安全を確保しています。
【参照ページ】施設向け調理済み食材センターミールの安全・安心できる食事提供の取り組み

メリット⑥豊富な食事形態への対応

介護食は、常食だけでなくきざみ食やミキサー食など多くの種類の食事形態があり、入居者の摂食嚥下機能に合わせた形態の食事を提供する必要があります。
完調品は、幅広い食事形態に対応しているため、施設で入居者の食事形態に合わせた食事を準備する必要はありません

また、施設で介護食を調理する場合、ミキサー食の水分量の調整や、きざみ食の食材の刻み具合など、食事によりばらつきが出てしまうケースがあります。
誤った食形態は、入居者の誤嚥やむせこみのリスクが高まるため、危険です。

完調品であれば、均一化された製造工程のため水分量や刻み具合にばらつきが出ることなく、安定した食事を提供できることも大きなポイントです。
【関連記事】介護食とは?普通食との違い5つの種類と作り方のポイントを解説

【関連記事】ミキサー食とは?ミキサー食を作る際のポイントや注意点を解説

 

完調品を取り扱っている給食会社を選ぶポイント

完調品は多くのメリットがありますが、配食サービスを行っている給食業者を選ぶ際、どのような給食会社を選べばよいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、完調品を取り扱っている給食会社を選ぶ際に、確認しておきたいポイントを3つ紹介します。

ポイント①衛生面や安全性

介護施設で食事を提供するにあたって、食事の衛生面や安全性は重要なポイントとなります。
HACCPを導入しているか、どのような衛生管理をしているのか、サイト内に衛生管理についての記載はあるかなど、衛生面への取り組みを確認しましょう

また、食中毒の防止への取り組みだけでなく、使用している添加物についても確認しておきたいポイントです。
料理の美しい見た目や彩りを保つことや食中毒を防ぐために、多くの添加物や防腐剤を使用している食材は、安全な食事とはいえません。

どのような衛生管理を行っているのか、どのような食材を利用しているのかなど、確認したうえで、給食会社を選択しましょう。

ポイント②見た目や味

見た目や味がよくない食事は、入居者の不満や摂取量にもつながります。
毎日の食事は、介護施設で暮らす入居者にとって生活の質を左右するものになります。

業者を選ぶ際は、味にどのようなこだわりがあるのか、食材の見た目はどうなのかなどを確認することが大切です。
また、契約前に試食サービスを活用して、契約する業者を検討しましょう。

 

センターミールでは、無料ご試食サービスを行っております。
弊社が取り扱っている商品にご興味をお持ちの方は、ぜひご気軽にお問い合わせください。
【参照ページ】施設向け調理済み食材センターミールの無料ご試食依頼

ポイント③サービス内容

契約を検討している給食業者が、どのようなサービスを行っているかも、業者を選ぶ際の重要なポイントです。
サービス内容で確認しておきたいポイントを、4つ紹介します。

 

行事食やイベント食の有無

施設に入居している高齢者にとって、食事は毎日の楽しみとなる重要な時間です。
外出の機会が少ない入居者の方にとって、行事食やイベント食は季節やイベントを感じられる貴重な機会にもなります。

契約した業者が行事食やイベント食を取り扱っていない場合は、イベント時には別の業者に特別食を注文する必要があるため、注文忘れや注文ミスが起きることが想定されます。
行事食やイベント食を取り扱っている業者を選択することで、別業者に注文する手間が省け、入居者の楽しみにもつながります。

【関連記事】老人ホームの行事食とは?内容や特徴を紹介

 

災害時の対応

災害が起こった際に、どのような対応をしてくれるのかも確認が必要です。
いつ起こるのか予想のできない災害時には、食材の配達の遅延や食材が届けられないことも想定されます。

災害時には、どのようなサポートや対策を行っているのかも確認しておきたい重要なポイントの1つです。

 

センターミールでは、普段よりすべてのお取引先様に、宅配便の遅配や緊急災害時を想定した備蓄冷凍食材を送付させていただいております。
また、実際の災害時などはあらゆる情報網でお取引先様の状況を把握し、自社便や提携チャーター便などの手配を行い、手渡しにてお届けする等、万全の体制を整えております。
【参照ページ】施設向け調理済み食材センターミールのQ&A その他サービスについて

 

【関連記事】介護施設が災害時に備えて備蓄しておきたい非常食の種類と重要性

 

アレルギー食や禁食への対応

介護施設や病院では、食物アレルギーがある方や疾患により食事に制限がある方もいます。
そのため、アレルギー食や禁食の対応を行っているのかも確認しておきたいポイントです。

アレルギー食や禁食のために別の食事を準備することは、業務に大きな負担となるだけでなく、食品ロスが増える原因となります。
アレルギー食や禁食に対応したサービスであれば、業務負担の軽減ができ、入居者に適した食事の提供が可能です。

 

注文可能な食事の数

配食サービスで完調品を注文する際、何個からの注文が可能であるか、注文単位に指定があるのかも確認しましょう。
大人数の食数しか注文ができないケースや、食数の単位が注文したい食数と合わないケースでは、食品ロスにもつながってしまうため、可能な注文数を確認しておくことが大切です。

 

センターミールでは、施設様の必要な時に必要分の食材提供が可能で、必要な食数分を1食単位(量)でご注文いただけます。
食材ロスを抑え、発注の手間も省けるシステムです。
【参照ページ】施設向け調理済み食材センターミールの経済的なシステム

 

介護施設の給食の課題には完調品を活用しよう

いかがでしたでしょうか。

温めるだけで簡単に食事が提供できる完調品は、業務負担の圧迫や人材不足など、さまざまな課題に有効です。
配食サービスによる完調品を活用することで、豊富な食事形態への対応や安全で安心できる食事の提供も実現します。

また、配食業者を選択する際は、見た目や味、衛生面への取り組みなどを確認し、配食サービスを検討しましょう。
行事食の有無や災害時の対応も確認することで、入居者の楽しみや安心にもつながり、介護施設での生活の質が向上します。

高齢者施設向け食材ならセンターミールにお任せください。おいしさや安全性に配慮した給食を提供しています。
郷土料理の提供や行事食のメニューも充実しているため、完調品の配食サービスをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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