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誤嚥性肺炎とは?予防する食事の摂り方も紹介

「誤嚥性肺炎が起きにくい食事の摂り方は?」
「食事以外で誤嚥性肺炎を予防する方法を知りたい」
「そもそも誤嚥性肺炎とは?」

介護の場において、食事の注意点は非常に多岐にわたります。
本記事では、そのなかでも特に注意したい「誤嚥性肺炎」や、それを予防する食事の摂り方について、詳しく解説していきます。

 

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誤嚥性肺炎とは?

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、本来気管に入ってはいけない物が気管に入り、それが原因で肺が炎症を起こすことです。
嚥下(えんげ)機能や咳をする力が弱まると、口腔内の細菌や食べかす、胃液などが誤って気管に入りやすくなります。これが誤嚥性肺炎の発症を引き起こします。

高齢者がかかりやすい理由

高齢者が誤嚥性肺炎にかかりやすい理由はいくつかあります。
まず、高齢になると物を飲み込む機能が衰えているため、誤嚥しやすくなります。
また、口の中の唾液の分泌が減少し、口が乾くため食べ物を飲み込みにくくなることも。
さらに、脳梗塞や神経系の障害が起きると、寝ている間に少量の唾液が気管に流れ込むこともあり、これも誤嚥性肺炎の発症原因となります。

症状

誤嚥性肺炎の主な症状は、38度以上の高熱や咳、痰です。
しかし、症状は個人によって異なり、微熱やわずかな呼吸数増加、体のだるさ、食欲減退などの軽い症状が主な場合もあります。
早期の診断と治療が重要です。

誤嚥性肺炎が起きにくい食事の摂り方

次に、誤嚥性肺炎が起きにくい食事の摂り方を紹介します。
押さえておくべきポイントは、以下の6つです。

  • 誤嚥しにくい食品を食べる
  • とろみをつける
  • 食事が美味しい状態で食べる
  • 食事の際は姿勢を整える
  • ゆっくり食べる
  • 食べやすい形状にする

それぞれ解説していきます。

予防策①誤嚥しにくい食品を食べる

誤嚥性肺炎を予防するための食事の摂り方のひとつは、誤嚥しにくい食品を選ぶことです。
柔らかく調理された食品やペースト状の食品を選び、食べやすい形状にすることで誤嚥のリスクを減らすことができます。
また、よく噛んでゆっくりと食べることも重要です。
そもそもむせにくい食品を意識するのも良いでしょう。

予防策②とろみをつける

誤嚥性肺炎を予防するための食事のポイントのひとつは、とろみをつけることです。
とろみをつけることで飲み込みやすくなり、誤嚥のリスクを減らせます。
とろみをつける方法としては、食品にとろみ剤を加えたり、野菜や果物をペースト状にしたりすることが有効です。
食事の安全性を高めるために、とろみに注意しましょう。

【関連記事】介護食に必要なとろみとは?とろみをつける際のコツも紹介

予防策③食事が美味しい状態で食べる

食事を、もっとも美味しい状態で食べることも誤嚥性肺炎予防のポイントです。
食事を楽しむことで嚥下機能が刺激され、正しい飲み込み動作が促されます。
温かい料理は香りも引き立ち味覚も感じやすくなりますが、温かければ良いわけでもなく、その食べ物を食べる際の最適な温度で食べることが重要です。
美味しい状態で食べることで、食事を十分に楽しんで予防につなげましょう。

予防策④食事の際は姿勢を整える

食事の際に姿勢を整えることも誤嚥性肺炎の予防に重要です。
正しい座位や腰をしっかりと支える椅子を使用し、背筋を伸ばして食事をすることで、飲み込みやすくなります。
また、食べ物をしっかりと噛んでから飲み込むことも大切です。
良い姿勢で食事をしましょう。

予防策⑤ゆっくり食べる

ゆっくり食べることも誤嚥性肺炎予防に役立ちます。
急いで食べると飲み込みが不十分になり、誤嚥のリスクが高まります。
噛む回数を増やしたり、小さな口で食べたりすることで食事のペースを落としましょう。

予防策⑥食べやすい形状にする

誤嚥性肺炎予防のため、食べやすい形状にすることも重要です。
食材を切ったりつぶしたりして柔らかくすると噛みやすくなり、飲み込みやすさが向上します。
また、食事の際に食材を小さく切ることで誤嚥のリスクを減らすこともできます。
食事を安全かつ快適に楽しむためにも、形状に注意しましょう。

食事以外で誤嚥性肺炎を予防する方法

最後に、食事以外で誤嚥性肺炎を予防する方法を紹介しましょう。
ここでは、以下の3つを解説していきます。

  • 口内を清潔に保つ
  • 免疫力を高める
  • 飲み込む力をつける

それぞれ確認してください。

口内を清潔に保つ

口内を清潔に保つことは誤嚥性肺炎予防に効果的です。
定期的に歯磨きやうがいを行い、口腔内の細菌や汚れを除去しましょう。
また、唾液の分泌を促すために十分な水分を摂ることも重要です。
清潔な口内環境を保つことで誤嚥リスクを軽減し、健康を守りましょう。

免疫力を高める

免疫力を高めることも誤嚥性肺炎予防に効果的です。
バランスの取れた食事や十分な睡眠をとることで免疫機能が向上し、感染症から身を守る力が強まります。
また、ストレスを適切に管理し、適度な運動を行うことも免疫力を向上させるポイントです。
健康な体を維持して誤嚥リスクを軽減しましょう。

飲み込む力をつける

飲み込む力をつけることも誤嚥性肺炎予防に役立ちます。
軟らかい食材や飲み物を適切な速さで摂取することで嚥下の安定性を高め、誤嚥のリスクを軽減できます。
また、嚥下筋のトレーニングや嚥下の指導を受けることも効果的です。
飲み込む力を鍛えることで健康を保ちましょう。

誤嚥性肺炎を予防する食事の摂り方は主に6つ

今回は、誤嚥性肺炎について解説してきました。
誤嚥性肺炎を予防するためには、誤嚥しにくい食品を選んで摂ることや、とろみをつけて食べることが重要です。
また、食事を美味しい状態で摂るためにも、食事の際は姿勢を整えてゆっくりと食べるよう意識しましょう。
さらに、食べやすい形状に加工することも有益です。
これらのポイントを意識して食事をすることで、誤嚥性肺炎のリスクを減らせます。

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