デイサービスの食事の役割や特徴を徹底解説
デイサービスで食事をすることが、利用者の方の楽しみのひとつになっています。自宅にいるだけでは、なかなかお腹もすかないし食欲もわきませんが、デイサービスに行けばご飯が美味しいという利用者の声もあります。
デイサービスは、要介護1〜5の認定を受けている方の憩いの場として食事が楽しくなる場でもあります。
本記事ではデイサービスの食事について、役割や特徴などを解説します。
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目次
デイサービスにおける食事の役割と重要性
デイサービスではさまざまな介護サービスを行っています。日帰りで昼食やおやつの提供も行っています。食事提供サービスは食事介助が必要な方や、家では食事が作れない方、食事を仲間と一緒に楽しみたい方など、さまざまな高齢者が利用しています。
楽しみながら食事ができる環境で介護スタッフが用意してくれる食事には、栄養バランスや食欲がわくようなアイディアが盛り込まれて、安心して食事ができるように配慮されています。
では、デイサービスの食事の役割について解説します。
役割①自立を促す
デイサービスの目指すところは、利用者の自立支援です。機能訓練指導員が配置されてリハビリやレクレーション、食事提供などから、高齢者ができるだけ自分でできるようにサポートしています。
加齢とともに箸を上手く使えなくなったり、食べ物の名前がすぐ出てこなくなったり、いろいろな機能障害が出てきます。デイサービスで食事をすることは、食事をすることだけでなく、指先を使う練習をしたり脳を働かせたり、自宅ではできない体験によって自立を促します。
役割②栄養を摂取する
一人暮らしの高齢者や、家族が昼間いなくて食事の用意ができない方などが、デイサービスの食事提供を利用しています。
また、自宅で食事が作れる環境であっても、あまり食欲が湧かないので食が細くなってしまう方もいます。高齢者になると、体の機能が徐々に衰えてきて食事をしないでいると、栄養不足になって、ますます不健康になりがちです。そういった、食事が通常通りにできない高齢者の方は、デイサービスで昼食をとることで、健康を取り戻すことも期待できます。
デイサービスでは、利用者の健康状態を考えたメニューで、栄養バランスの良い食事を提供しています。
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役割③まわりの人とコミュニケーションをとる
食事がうまくできなくても、デイサービスの昼食を利用することで、他の利用者と一緒にご飯を食べて、楽しい雰囲気を味わうことができます。
食欲は、体の機能の衰えによって起こることと、食べたくない気持ちからくる場合もあります。何かがきっかけで食欲が出てくることもあるかもしれません。
デイサービスでは、楽しく食べる場所を提供しています。一人でポツンと食べるよりも、仲間と楽しく食べる方が、消化がよく健康になります。
デイサービスで提供される食事の特徴
デイサービスの食事は、利用者の健康状態に配慮したメニューを考えてくれます。また、食事をすることで自立できるようにサポートも行っています。
では、デイサービスの食事の特徴を解説します。
特徴①利用者ごとに合う食事形態
デイサービスを利用する際は、窓口となる生活相談員からヒアリングを受けるようになります。食事についても、高齢者食または介護食が必要かどうか、日頃の食生活なども細かく話して相談にのってもらうことが可能です。
相談する際に、デイサービスの食事形態についてリクエストしておくと良いでしょう。
高齢者になると咀嚼力や飲み込む力が弱くなって、普通食では難しい方もいます。また、糖尿病や消化器官系の持病をお持ちの方は、塩分や糖分の調整も必要です。
利用者に合った食事を提供してもらえるので、事前に確認するようにしましょう。
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特徴②自立できるような食事介助
デイサービスの利用者には、食事介助が必要な方もいます。手が思うように動かせない方や姿勢がまっすぐにならない方など、食事がしにくい利用者には、できるだけ自分で食べられるように介護スタッフがサポートします。
介護スタッフのサポート以外に、食事自助具や補助具の用意をしている施設もありますので、事前に確認すると良いでしょう。
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特徴③食欲をわきたてるメニュー
デイサービスの食事は、栄養補給の観点以外に、見た目の美味しさを追求して盛り付け方や器のセレクトに工夫をしています。
食の細くなった高齢者の方が、美味しそう食べたいと感じるような配慮がされています。
高齢者だから、和食や薄味のメニューにするということはなく、いろいろな食材や調理法が試されています。季節感や行事にちなんだ特別料理など、食事が楽しくなるようなバラエティー豊かなメニューが考えられています。
また、デイサービスでは、食にまつわるレクレーションに参加することもできます。
料理教室、お菓子作りなどを行って、手先のリハビリや、作って完成させるまでの達成感を得ることもできます。
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デイサービスの食事を提供するために必要なこと
デイサービスでは、利用者に満足してもらえるように、専門のプロを施設内に配置しています。
職員配置
デイサービスで食事提供する際は、「食品衛生責任者」の配置が必須です。任意で、調理スタッフ、管理栄養士がいると利用者により満足したサービスを行うことができます。
資格は必要?
- 食品衛生責任者:栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者などの資格を取得する、または、資格者養成講習会に参加する、いずれかの方法で資格取得できます。
- 調理スタッフ:特別な資格は不要です。介護スタッフが兼任している施設も多いです。ただし、介護食の知識や調理法について熟知している必要があります。
- 管理栄養士:国家試験に合格し、管理栄養士免許を取得する必要があります。デイサービスの施設によって任意で配置していますので、管理栄養士が不在の施設もあります。
保健所に届け出が必要になる
デイサービスで食事を提供する場合は、保健所に届け出が必要です。利用者の安全と衛生管理のために、必要な手続きは忘れずに行いましょう。
デイサービスでは利用者の食事回数をカウントしています。以下のケースに該当する場合、届出が必要です。また、食事提供サービスの利用者が途中で増えた場合も、カウント数を確認して対応して下さい。
- 施設内で1ヶ月以上、食事提供した場合、または、これからする予定である
- 週1回以上、朝食・昼食・夕食のいずれか1つを20食以上提供する
- 週1回以上、朝食・昼食・夕食を合わせて50食以上提供する
デイサービスの食事は味だけでなく食事を楽しめるような工夫もされている
デイサービスでは、高齢者が自立して生活できるようにサポートを行っています。
食事に関しては、昼食とおやつを提供している施設が一般的です。デイサービスの食事は、利用者の健康状態に配慮のあるメニューや、食事が楽しくなるような演出で、高齢者の方々の健康と安全をモットーにサポートを行っています。
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