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介護施設における給食サービスとは?業者選びのポイントも解説

介護施設や老人ホームなど高齢者施設の食事提供サービスでは、施設スタッフの業務負担を軽減するためにも、給食サービスを委託する施設が多くなっています。
高齢者施設の業務は多岐に渡るため、食事提供の業務部分を、そっくり外部委託することで、施設を円滑に運用できるメリットも生まれます。
本記事では、給食サービスについて、サービスの種類やメリット・デメリット、業者選びのポイントを解説します。

 

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介護施設や老人ホームにおける給食サービスとは?

高齢者施設の利用者の楽しみのひとつは、施設で提供される食事です。単調な毎日を過ごしている施設利用者にとって、食事内容を大切に考えている人も少なくありません。
利用者に対してできるだけ満足してもらえる食事提供サービスをするためには、施設スタッフの労力が欠かせません。
高齢者施設によっては、業務を兼用して忙しく追われている方もいらっしゃいます。
その場合は、なかなかサービスの行き届かないこともあります。そこで、施設スタッフ負担を減らすためにも給食サービスの需要が増えています。
施設利用者から「美味しくない」、「献立が飽きた」などの声が届いている場合は、食事提供を外部委託できる給食サービスの利用がおすすめです。

給食サービスの現状

施設利用者の抱えている食事の問題は、咀嚼力や嚥下力が衰えて低栄養になりがちであることや、一人暮らしや家族とのライフスタイルの違いなどから、思うような食事が毎日できないという点があります。
一方、介護施設や老人ホームで食事提供サービスをする際に、利用者の要望に答えるためにも施設スタッフがサポートを行っています。
ただし、施設によってはコストや人件費などの理由から介護や医療、栄養関係の専門スタッフをすべて配置できない所もあります。
施設利用者の要望に施設側が全面的に答えられない現状に、食事提供を外部委託できる給食サービスが介護業界に参入して来ています。
給食サービスは介護施設や老人ホームなど以外に、学校や会社、個人宅に対しても食提供サービスを展開しています。

 

給食サービスの3つの種類

では、給食サービスとはどんな食事内容なのか?食事の種類について解説します。
給食サービスでは、大きく3つ「クックチル」「完全委託給食」「冷凍」があります。
外部の給食サービスを利用することで、業務が活性化したり、利用者の満足を得ることも期待できます。

種類①クックチル

調理した料理を急速冷却すると美味しさをそのまま保存できます。クックチルは、食事提供するときに加熱して配膳します。クックチルのメリットは細菌の繁殖を防いで衛生管理ができることです。また、手作りの風味を味わうことができます。
クックチルを介護施設や老人ホームで採用することで、一から食材を調達して調理をする手間暇を削減できるので、介護スタッフの業務効率化にも繋がります。

【関連記事】クックチルとは?おさえておきたい特徴とメリットやデメリットを解説

種類②完全委託給食

施設内の厨房で調理をすることを、そのまま外部委託できるスタイルです。介護施設や老人ホームで、介護と調理の業務を兼任で行っている場合は、外部委託で食事づくりを任せることができるのでスタッフの負担が軽減されます。
委託給食サービスは、外部の給食センターで作った食事を注文先に配達するシステムになっています。

種類③冷凍

調理した料理を冷凍し、食べる時に湯煎や電子レンジなどで解凍する食品です。冷凍保存で2ヶ月程度日持ちするので施設内で調理するよりも、時間や食材コスト、人件費などを抑えることが可能です。ただし、冷凍食品を保存する大き目の冷凍庫が施設内に必要になります。給食サービス会社のメニューには、冷凍介護食を提供している会社もあります。

 

給食を委託するメリット

では、給食サービスを利用するメリットを確認していきましょう。

メリット①衛生面や栄養面に優れる食事を提供できる

給食サービス会社は、食材管理や調理法、栄養面の管理が優れているので、高齢者の食事を提供する施設では安心して委託することができます。
施設によっては栄養士が不在のところもあり、完全な栄養管理ができない場合もあります。給食サービスを利用すれば、管理栄養士の指導で食事づくりをしている会社もありますので、施設利用者の健康管理も含めてサポートしてもらうことができます。

メリット②人件費や労務コストを削減できる

施設内で食事提供するには、厨房を設置し調理用具や食材調達など、食事提供をするコストや、調理スタッフの人件費などが必要です。一方、給食サービスを利用することで、経費を削減することができます。また、専任の調理スタッフを配置しなくてよくなるので、その分利用者の介護やサポートに労力を費やすことができるようになります。

メリット③入居者が毎日異なる献立を楽しめる

朝食・昼食・夕食+おやつの献立を考えるには、時間とアイディア、専門知識が必要です。給食センターではバラエティー豊かな献立を提案しているので、施設側のスタッフはメニューを選んで注文するだけで、毎日違う献立を施設利用者に提供することができます。
食事の献立の種類が増えれば、利用者の満足度も高めることが期待できます。      毎日の献立が飽きてしまったという声に対して、給食サービスを導入することで利用者が美味しく食事ができるようになります。

メリット④労務関連の手間が省ける

施設内で調理をした場合、勤怠管理や経費の計算などの作業が必要ですが、給食サービスを外部委託することで、これらの労務管理がなくなります。
今まで行っていた労務管理がなくなることで、その他の業務の効率化にも繋がって行きます。

【関連記事】介護施設や老人ホームでの食事提供にあたり必要な手続きとは?

 

給食を委託するデメリット

では、給食サービスを利用するデメリットを確認していきましょう。
今まで施設内で食事提供していた場合は、給食サービスに切り替える際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり確認しておきましょう。

デメリット①施設利用者との接点が弱まる可能性もある

介護施設や老人ホームの中には、施設内の厨房で食事を作って利用者と一緒に食事を楽しんでいる施設もあります。給食サービスに切り替えると、食にまつわる交流が減るため、スタッフとの接点が弱まることがあるかもしれません。
食事提供に手作りの良さを追求するか、または効率的に食事を提供するか。施設側が給食サービスを取り入れる際に考えることのひとつです。
かといって、介護現場では効率的に業務を行わないと運用できないこともあります。いずれも、介護施設の方針に関わることになるでしょう。

デメリット②給食の質が安定しないこともある

給食サービスを運用している会社はたくさんあります。中には食事の品質があまりよくない場合もあります。給食サービスを利用する際は、実際に給食センターを見学して、食事のクオリティを確認することをおすすめします。
介護施設や老人ホームの利用者は普通に食事ができない方も多くいらっしゃいますので、
利用者と施設側、両方の観点から確認しましょう。
また、問題の多い会社と契約してしまうと他社に切り替えるのに時間とコストがかかりますので、調べてから決めることをおすすめします。

デメリット③施設側の意見が料理に反映されないことがある

給食センターは、介護施設以外にも会社や学校などに、大量生産で製造して配送しています。会社によっては、介護食をメインに行っている所もありますが、そうでない会社もあります。
介護施設や老人ホームの給食を委託する場合は、高齢者の健康状態に合う献立が必要です。介護食に特化した会社を選んで、具体的にどんな献立が提供できるのか確認しましょう。

 

給食委託業者を選ぶ際に重視するポイント

給食サービスを利用する際は、以下のポイントを確認しましょう。
もし、途中から給食サービスに切り替えを検討している場合は、施設利用者の声も反映させながら進めて行くと良いでしょう。

ポイント①施設利用者様の声への対応

施設利用者の食事提供の要望が、給食サービス会社の担当者に届いて、要望通りの食事が配達してもらえるのか確認しましょう。
給食センターに外部委託する前に、施設利用者の意見や要望をヒアリングすることが大切です。介護施設や老人ホームを利用する方々は、食事に対してデリケートに考えている方も多いため、今まで施設内で食事提供していて途中から給食サービスに切り替えを検討している場合は、利用者の意見も参考にしながら徐々に移行していくことをおすすめします。

ポイント②供給の安定性

施設利用者は、毎日の食事を一番の楽しみにしている方が多いため、利用者の満足度を維持するには、給食サービスが安定して配達してくれるのか、確認しましょう。
また、どのような流れで食事が配達されるのか、システムの流れは把握しておく必要があります。イレギュラーな状況になった場合、例えば、災害時にはどのような対策がとられているのか、万が一に備えて確認しておきましょう。

※給食サービスの配送までの流れ一例

  • 給食サービス会社と相談する(調理師、栄養士、管理栄養士が同席する場合もある)
  • 給食サービスが提供している試食会に参加する
  • 見積もりを取る(他社と比較できるように複数社に依頼する)
  • サービス内容に同意したら契約する
  • 配送スタートする

ポイント③衛生面や栄養面

高齢者がお客様なので、特に衛生面は気にしたいポイントです。
使用している食事の器や料理をしている厨房の衛生面などは、見学できればチェックしておくと良いでしょう。また、給食サービスを提供している会社に、管理栄養士や介護や医療関係者が配置されているか確認しましょう。
高齢者は、低栄養が原因で、痩せすぎてしまうと免疫力が低下したり、活動しにくくなります。悪化すると寝たきりになってしまう場合もあります。低栄養になるのは、不規則な食生活のせいで、特に高齢者になると栄養不足の傾向が高くなります。
給食サービスを検討している施設では、サービス会社が高齢者の低栄養を防ぐための食事提供が可能なのかをしっかり確認することが重要です。

【関連記事】高齢者に多い「低栄養」とは?症状やケア方法を紹介

 

介護施設や老人ホームの給食委託で気を付けたいこと

介護施設や老人ホームの食事提供を、給食サービスに切り替える際は、施設利用者の意見も尊重して、徐々に変えていく方が良いでしょう。また、現在、委託している給食サービス会社に問題があって、他の給食サービス会社に移行したい場合は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 問題点を給食サービス会社に提案して、改善できる部分と改善できない部分を明確にしましょう。
  • 改善が難しい場合は、他社に見積もりを取ります。見積もりは複数社に依頼して比較することをおすすめします。
  • 他社へ移行する際は、元の給食サービス会社の不評は言わず、新規の給食サービスへ切り替えを慎重に進めましょう。
  • 給食サービスを委託する際は、管理栄養士が同席して相談しながら進められる会社を選びましょう。
  • 給食サービス会社に、管理栄養士が配置されているか確認しましょう。管理栄養士が不在では、新規に切り替えるメリットが無くなります。
  • 給食の配送スケジュールや注文の方法がシステム化されているか確認しましょう。毎日の食事のことなので、時間通りに対応できることが必要です。
  • 介護食(ソフト食、ミキサー食、ゼリー食など)に対応できるか確認しましょう。
  • 衛生管理体制ができているか確認しましょう。給食施設で食中毒事故が発生したニュースも過去にあります。高齢者に方々の健康と安全を維持できることを考えましょう。

 

介護施設の負担軽減に休職サービスの導入を検討しよう

介護施設では、業務量に対応できるスタッフが確保できない場合は、食事提供の部分を外部委託することができます。給食サービスを利用することで、施設側と施設利用者、双方にメリットがある場合は切り替えることも検討されると良いでしょう。
給食サービス会社を選ぶ際は、介護食に対応できることや管理栄養士が配置されていることなど、施設利用者の健康管理に役立つ体制であるか見極めることが大切です。
介護施設や老人ホームの業務で忙しく働いているスタッフの方々が、給食サービスを導入することで、少しでも職場環境が改善されるといいですね。

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