介護食におかゆがよい理由とは?美味しいアレンジ方法も紹介
「介護食におかゆが最適な理由とは?」
「介護食のおかゆの種類は?」
「さらに美味しい介護食のおかゆのアレンジレシピを知りたい」
介護の際、食事における注意点は多岐にわたります。
本記事では、介護食に適しているおかゆについて詳しく解説します。
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目次
介護食におかゆが最適な理由
おかゆは、介護食において最適な食材のひとつです。
というのも、おかゆには水分が多く含まれており、食事と同時に水分の補給もできるからです。
また、おかゆは消化がしやすく、胃腸の負担を軽減する効果もあります。
さらに、おかゆの柔らかさは水分の量で調節が可能であり、体調に合わせて柔軟に変えられる利点もあります。
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美味しいおかゆの作り方
美味しいおかゆを作るためには、以下のポイントが重要です。
まず、お米を良く洗い、一定の量の水と一緒に鍋に入れます。
この際「米1.5合:水600ml」が黄金比です。
当然、好みや嚥下機能によってそこから調整を重ねてください。
火にかけ、最初は強火で煮立ったら弱火にして、時々かき混ぜながらゆっくりと煮ましょう。
炊き上がりの目安は、お米がふっくらとして粒がやわらかくなるまで。
最後に、おかゆに好みの具材をトッピングして風味を加えると、より一層美味しさが引き立ちます。
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介護食のおかゆの種類
ここからは、介護食のおかゆの種類を紹介していきます。
おかゆは基本的に、以下の5つに分類されます。
- 全粥
- 七分粥
- 五分粥
- 三分粥
- 重湯
それぞれ見ていきましょう。
全粥
全粥は、介護食のおかゆの一種で、米1:水5の割合で調理されます。
一般的に私たちがおかゆと呼んでいるものは、この全粥のことを指します。
全粥の栄養価は、100gあたり71kcalです。
なお、おかゆの名称は、お米と水の割合によって変わっていきます。
七分粥
七分粥は、米1:水7の割合で作られます。
七分粥の栄養価は、100gあたり56kcalです。
一般的に食べられるおかゆは、全粥からお米の分量を減らすことで作られますが、七分粥は水の量を増やすことでお米の割合を減らしています。
これにより、消化と吸収がしやすくなるわけです。
七分粥は、栄養を摂りながら胃腸に負担をかけずに食べることができるため、介護食として重要な役割を果たします。
五分粥
五分粥は、米1:水10の割合で作られます。
五分粥の栄養価は、100gあたり36kcalです。
五分粥は、さらに水の量を増やすことでお米の割合をさらに減らしていることにより、消化と吸収がさらに容易になります。
五分粥は、口腔や胃腸の負担を最小限に抑えながら栄養補給ができるため、介護食として重要な役割を果たします。
三分粥
三分粥は、米1:水20の割合で作られます。
三分粥の栄養価は、100gあたり28kcalです。
三分粥はさらに多くの水を使用してお米の割合を減らしており、消化と吸収が非常に容易になります。
三分粥は、口腔や胃腸の負担を最小限に抑えつつ、栄養補給が可能です。介護食として重要な役割を果たします。
重湯
重湯は、おかゆを炊いたときに出る汁のことです。
米1:水10以上の割合でおかゆを作ると、そのなかから液体が分離して「重湯」として使われます。
重湯は、おかゆのなかでもっとも早く消化できるため、消化器の負担が少なく栄養補給ができます。
主に飲む形で利用され、食欲の低下がある方にも適しており、消化のサポートや水分補給にも役立つでしょう。
さらに美味しい介護食のおかゆのアレンジレシピ
最後に、さらに美味しい介護食のおかゆのアレンジレシピを3つご紹介します。
気分に合わせて試してみてください。
レシピ①和風おかゆ
和風おかゆは、和風だしの風味を活かしたアレンジレシピであり、醤油味や味噌味など、バラエティに富んでいます。
ほうじ茶やこんぶ茶をベースにした茶がゆもヘルシーで人気があります。
また、豆腐を加えるとまろやかで優しい風味になるのでおすすめです。
仕上げには海苔やわさび、かつおぶしを添えることで、より一層美味しさが引き立ちます。
和風おかゆは、風味豊かで栄養豊富な介護食としておすすめです。
レシピ②洋風おかゆ
洋風おかゆは、コンソメやチーズ、トマトなどさまざまな食材を使ったアレンジレシピです。
このため、自分の好みに合わせたメニューを見つけることができます。
とくにトマトベースのおかゆは、夏場の食欲低下にぴったりです。
手軽に作りたい場合は、カップスープに白米を加えて作る方法もおすすめ。
洋風おかゆは食欲を刺激し、さまざまなバリエーションで楽しむことができる介護食です。
レシピ③中華風おかゆ
中華風おかゆは、鶏ガラスープの素で煮込み、最後にごま油をかけるのが一般的です。
また、市販のレトルト品を使えば手軽に作ることもできます。
中華風に限らず、韓国風やベトナム風などアジア各国のおいしいおかゆもあります。
カップスープや粉末を利用すれば、簡単に作れるので、手軽に楽しむことができるでしょう。
介護食におかゆが最適な理由は一石三鳥の水分の効果
今回は、介護食におけるおかゆについて解説してきました。
おかゆは介護食に最適な選択肢のひとつです。
まず、おかゆには水分が多く含まれており、食事と同時に水分の補給ができます。
これによって、脱水症状の予防や水分摂取の効率化が可能です。
また、おかゆは消化がしやすく、胃腸の負担を軽減する効果があります。
さらに、おかゆの柔らかさは水分の量で調節でき、体調に合わせて柔軟に変えることができます。
これによって、食べやすさや嚥下の安全性を確保できるわけです。